ハービンドール美津穂です
先日、とても懐かしい物が届きました。
22年前、私が日本代表に選出された時の新聞記事と世界大会で入賞した時の記事の切り抜きです。
お手紙が添えてあったのですが、
昔から応援してくれてる事、
私にとって貴重な物を大事にしまっておいてくださってた事、
とても嬉しく、ありがたく、感動しました。
唐突ですが、世界大会での出来事をちょっとご紹介しますね。
ミスユニバースの世界大会は一ヶ月間あるんです。
何をしているのかと言うと、ダンスや大会のリハーサルに大半を過ごしています。
大会本番は世界中に生中継で配信されるため、開催国は自国のPRになるため派手な舞台演出をし、そのオープニングを各国のミス達により行うため、ダンスや立ち位置のレッスンを一ヶ月かけてするのです。
規模は小さいですがオリンピックみたいなものですね。
何しろ言葉や文化の違う国々の集まりですから、しかも70カ国以上、ひとつにまとめるって大変なことなんです。
またその一方でミス達には親善大使という大役があります。
親善大使?日本ではなかなかそのような意識を持ってミス達を見る方は少ないですが、各国のミス達との交流で親善をはかるという目的を持って一ヶ月過ごすのも大会の意義なんです。
各国の代表となり大会に出てきたミス達は自国のPRや世界平和、私達が出来る事、などを話合ったりします。
そのような自覚が低かった私は、驚いたのと同時に、何も考えて来なかった自分が恥ずかしかった事を覚えています。
ある日の出来事です。
いつも通りに大会のリハーサル中でした。
ミスアルゼンチンが立ち上がり
「各国のミスが集まったここで仲直りしたい国があります。国と国は戦争になってしまったけれど、私達は仲良くなりたいです。私は平和を誓います。皆さん許してもらえますか?」と話始めました。
1982年にアルゼンチンとイギリスが戦った
フォークランド紛争の事を謝りたいと言ったのです。
言い終わる前には自分の事だと分かったミスイングランドは立ち上がり前に出て泣きながら話を聞いてました。
二人は抱き合い、周りにいた私達は大きな拍手をし、そこに居たみんな泣いていたと思います。
私は日本に帰ったらこれを一人でも多くの人に伝える事があたしに出来ること。
と考え、たくさん話しました。
そして平和は私たち一人ひとりが考えること、
また、今自分に出来ることは何かを考え行動することが大事だと話しました。
これは忘れられない出来事と共に、その後の人生の指針になったように思います。
頂いたお手紙で、昔私がしたアルゼンチンの話に感銘を受けたとあり、あたしも微力ながら伝わった人がいたのだと本当に嬉しく思いました。
長くなってしまいましたが、MKさんお手紙を本当にありがとうございました
切り抜きは写真立てに入れて、飾らせてもらいますね。
~星野美津穂~